各ブランドが偽物商品対策にRFID(ICチップ)を導入、ルイヴィトンも2021年からシリアルナンバーが消える。実際に確認してみた

日記

最近の買取業界で頭を抱えさせているのが各ブランドのRFIDタグの導入について
RFIDタグについてや、買取業界についての影響を紹介していきます。

RFIDタグとは

ID情報を埋め込んだRFタグから、電磁界や電波などを用いた近距離(周波数帯によって数センチメートル~数メートル)の無線通信によって情報をやりとりするもの、および技術全般を指す。(wikiより引用)

つまり小さなICチップに情報をあらかじめ入れておきその情報を端末を使い読み取りを行う技術のようです。日常ではSuicaやPASMOといった交通系のICカードや電子マネーカードに広く普及しています。

シリアルナンバーとは

以前からルイヴィトンには偽物対策にシリアルの刻印がされておりました。
正確には個体番号で、その製品が作られた時期と場所がわかります。

こちらはフェンディのタグでRFIDタグがありますよと記載されています。

偽ブランド市場の抑制と管理コストの削減

おおきなところでやはり不正品(偽物)対策に非常に効果的です。
世界の偽ブランド品流通総額は、世界の貿易総額の2.5%にあたる4000億ドル(08年)とかなりの量が流通しており、偽ブランド商品による被害は特に先進国で大きく、13年のEUへの偽物商品輸入総額は全体の5%にあたる1160億ドル(約13兆円)にも及ぶとのことです。
また商品管理がしやすくでデジタル化にすることによって仕入れから販売までの在庫管理コストの削減につながります。

リユース市場では大きな懸念材料となる

鑑定士と呼ばれる人達や買取業者は商品査定をする際に真贋チェックをします。
真贋のポイントの一つとして、シリアルナンバーの有無があります。
しかしシリアルがなくなれば真贋のチェックポイントの一つが無くなったことになります。
またシリアルからは製造年が読み取れるので、今後は新品だとしても年式落ちの新古品との区別がつかなくなり査定額に影響がでてきそうではあります。

実際に確認してみた

こちらは新品のルイヴィトンのモノグラムジッピーウォレット(定価97,900円税込み)

ジッピーウォレットはシリアルが内側のポケットに打刻されております。

カード入れの裏側個所の端にあります。しかしこの個体には見つかりません。
見にくい箇所にあるのでもうちょっとアップしてみて・・

やっぱりありません。
そこでRFIDタグが本当にあるのか確認するためにスマホのアプリを使います。

androidはこちら

こちらはNFCタグを読み取りができるアプリで、これをつかって埋め込まれているRFIDタグを認識させてみようってことです。ちなみに無料アプリですが機種によっては使用できないものもありますので
対応している機種を使用してください。最近のスマホなら大体大丈夫です。

また対応しているスマホでも、NFC設定をオンにされていない場合は使用できませんのでスマホ設定の確認が必要です。

NFCタグにアクセスと表示されたらスマホを近づけてみます。
どこに埋め込まれているかわかりませんのでいろんな角度から試してみます。
ブルっとなったら認識完了です。

認識しましたね、いくつかの情報を読み取ったようですが正確な情報を読み取れているわけではないようです。個人情報漏洩対策のため暗号化されておりブランドが所有している専用のデバイスが必要なようです。

まとめ

RFIDタグは無料アプリで認識できるが正確な情報を読み取れないため、売買の査定額に影響がでるかもしれません。
また今後RFIDタグの偽物がでてくる可能性があるため真贋のポイントとして過信しないように注意したほうがいいですね。
売買する場合等で正規品である確信が欲しいのであればやはり購入レシートや購入証明書等が重要になってきそうです。

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